post-rockというジャンルがある。多重レイヤーの音が絡み合い、ギターが幾重にも重なり、通常のバンド編成では不可能なはずのテクスチャーが広がる音楽だ。Godspeed You! Black EmperorやMogwaiが世界的な評価を得て以降、このジャンルはある種の「壮大さ」と結びついて語られることが多い。スタジオで音を積み上げ、エフェクトを重ね、DAWで緻密に構築された音の建築物——それがpost-rockのひとつの定型になった。 だが、オハイオ州Kentから現れたバンド、The Six Parts Sevenはまったく異なるやり方でそれをやってのけた。 人間が集まって、音を鳴らした The Six Parts Sevenは1995年、KarpinskiブラザーズのAllen(ギター)とJay(ドラム)によって結成された。1997年にギタリストのTim Gerakが加わり、以降はメンバーが流動しながらも核となる三人を中心に活動を続けた。 このバンドの楽器編成が独特だった。複数のク…
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